今後、ますます伸びてゆくオンデマンド印刷市場。次第に印刷市場に浸透してきている。先進企業11社からオンデマンド印刷の現状を探ってみた。
オンデマンド印刷の出現で、市場競争は激化
生き残りの鍵はサービス産業化にある。
現在、印刷会社に求められるものとは一体、何なのだろうか?GSMの市場アナリスト・増田洋さんは、
「CAPベンチャーズ社の報告によると、印刷自体の売上比率は減って印刷以外のサービスによる売上比率が増えると言われています。これからの印刷会社は顧客ニーズをくみ取り、サービス産業化していかないと生き残っていけません。」と、印刷以外のサービスの需要が高まっていると見解を示す。
「この事実を証明する良い先例があります。まず藤沢紙工。元々、ダンボールを取り扱ってきた会社なので、印刷会社ほどには品質に対する固定観念がありませんでした。そこで顧客のニーズに合わせて、本当に必要な品質とリーズナブルな価格のサービス提案を行うことができたんです。次にバリアブル印刷を実現しているウィルワン。大抵の印刷会社は技術力ばかりにこだわり。お客さんにバリアブル印刷を理解してもらおうという努力を疎かにしているんです。しかしウィルワンでは営業面にも力をいれて仕事を獲得してきました。」(同前)
オンデマンド印刷機の利便性を生かす
今後、他業種からもこの業界に乗り込んでくる企業は増えていくと予測されている。「オフィス用品を通してすでに企業に入り込んでいたアスクル。元々ある流通網を活かして印刷物を流すことに成功したんですね。ミネラルウォーターや観葉植物のレンタル企業も同様の網を持っています。アスクルを見習って、この業界に乗り出してくる企業は増えるでしょう。と言うのも、オンデマンド印刷は小ロット印刷が可能で短納期という特長があるので、安価な製品の流通網にはのりやすいからです」(前出・増田さん)
オンデマンドの利便性に注目した企業はそれだけではない。
オンデマンド印刷の出現によって、市場競争は激化すると思われる。増田さんの話に登場した先進企業11社から、これからの印刷業の未来を見出していこう。
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